- MICS7
- プラスチック成形
- 生産性向上
- 見える化
- 稼働監視
- 属人化解消
ホワイトボードと電卓での管理から脱却。今では業界未経験者でも原料発注ができるほど、工場に定着したツールに。
株式会社ダイテック

代表取締役社長 伊藤様(写真右)
生産管理課 新井様(写真左)
- 業種
- プラスチック成形
- 所在地
- 〒370-1124 群馬県佐波郡玉村町大字角渕5206-3
- 設立
- 1992年
- 従業員数
- 30名(2025年3月現在)
- 事業内容
- プラスチック射出成形(自動車部品、カーオーディオ部品、家電部品等)、組立金型設計・製作、樹脂メッキ、ホットスタンプ、シルク印刷
- ホームページ
- https://p-daitec.co.jp/
- 代表者
- 代表取締役社長 伊藤 創 様
自動車関連部品をはじめ、2色成形技術を強みに幅広い業界の製品を製造し、成長を続けておられます。
ダイテック様は自動車のメーター部品などの外観部品や、運転中に速度やナビ情報を前方に表示するARヘッドアップディスプレイのレンズなどさまざまな部品を製造する企業です。近年では自動車関連部品にとどまらず、トイレの呼び出しボタンやナースコールなど幅広い業界の製品も製造されています。
中でもダイテック様は2色成形という成形技術を強みとされています。2色成形とは、2つの異なる原料を使用し成形・一体化させることで1つの成形品を製造する工法です。この技術を活かし幅広い業界へ展開しながら成長を続けておられます。
MICSをご導入いただいたのは2000年。従来の運用では生産管理が困難となり、導入いただくことになりました。以降、生産の各工程で活用いただき、今では工場内で欠かせないインフラとしてご利用いただいています。
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導入製品
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MICS7
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導入効果
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従来の煩雑な管理をデジタル化することで、これまでかかっていた間接工数を大幅に削減できました。さらに属人化も解消され、未経験の担当者でもMICSの画面を見ながら原料発注が可能になりました。受注登録から出荷まで生産の各工程で活用しており、今では工場内で無くてはならないインフラとして利用しています。
導入前の課題
従来の煩雑な管理を改善するツールを探しており、見つけたのがムラテックのMICSでした。
MICSを導入する以前は、受注管理や生産計画などをホワイトボードと電卓で管理していました。当時、十数社のお客様とお取引があり、それぞれ発注のタイミングが異なっていたため計画の管理が非常に煩雑でした。せっかくホワイトボード上で計画を立てても、新たな発注が入るたびに電卓で在庫や原料を計算し計画を修正する必要がありました。その作業を繰り返すうちに2~3ロット先程度しか管理ができなくなっていき、この非効率な状況をどうにか改善できないかと悩んでいました。
そこで生産計画から実績収集まで管理できるツールを探すため、展示会を回ることにしました。そして「これだ」と見つけたのがムラテックのMICSです。まさに求めていた機能を備えていたため、導入を決めました。
解決策と効果
デジタル化はもちろんのこと、属人化も解消され今ではなくてはならないツールに。
MICS導入直後はマスターの作成など大変な部分もありましたが、初期段階を乗り越えて運用できる状態になると間接工数が大幅に削減され改善が進みました。これまでホワイトボードで管理していた運用がデジタル化されたのはもちろん、属人化の解消も大きな成果です。従来は現場の勘や経験に頼るしかなかった管理業務が、MICSによってデータに基づいて誰でも管理できるようになったのです。実際に社内からは「成形業界が未経験でもMICSを見れば、どの原料をどれくらい発注すれば良いか分かるので使いやすい」という声がありました。さらに工場の入口付近にモニターを設置し、いつでもすべての成形機の稼働状況を確認できるようにしています。また当社では成形条件データ統合システム「ミドルウェア」も活用しています。2色成形において成形条件のバラつきは製品品質に大きな影響を与えます。そこで成形条件ミドルウェアを用いて過去の成形条件データを確実に記録・再現することで品質の安定性を担保しています。このように今ではMICSがあって当たり前、無いと困るインフラとして活用しています。
今後の展開
多くの業界での活用を目指し、2色成形の可能性を広げていきます。
単色成形はもちろんですが、当社が強みとする2色成形をより多くの業界の方々に知っていただきたいと考えています。自動車業界ではありがたいことに2色成形の知名度が向上し、さまざまな部品の生産に活用されています。しかし、その他の業界ではまだ十分に認知されていないのが現状です。
そこで、より多くの業界に向けて2色成形をPRし「この製品の生産に活用できるのではないか」と関心を持っていただけるよう尽力していきます。当社では「2色成形用の図面はないが、この2つの部品を1回で成形したい」といった抽象的な要望にも対応できます。これまで2色成形で生産されてこなかった製品を新たに生み出し、2色成形の可能性をこれからも広げていきます。
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