- MICS7
- プラスチック成形
- 生産性向上
- 見える化
- 稼働監視
- 金型管理
導入から10年。生産実績データ収集から始め、今では金型メンテナンス時期と連携した計画調整の半自動化、金型交換のデジタル指示などDXを実現。
ファインプラス株式会社

専務取締役 三宮 一晃 様
本社/滑川工場 製造課 課長 石坂 様(写真右)
本社/滑川工場 製造課 課長代理 岡本 様
本社/滑川工場 製造課 横山 様(写真左)
- 業種
- プラスチック成形、組立加工
- 所在地
- 〒936-0808 富山県滑川市追分3545番地
- 設立
- 1967年12月
- 従業員数
- 国内 279名 海外子会社 145名(2025年2月現在)
- 事業内容
- 自動車電装部品の製造(コネクタ、JBなど)
- ホームページ
- https://fineplas.jp/
- 代表者
- 代表取締役会長 三宮 悟治郎 様
一貫して自動車電装部品の製造にこだわり、顧客図面を叶える金型起工から工程構築までトータルに対応できる体制を強みに、変革する自動車産業のニーズに応え続けています。
ファインプラス様は、車載ワイヤーハーネス用コネクタ部品を中心に、HEV/EV用バッテリー制御部品やECUモジュールなど、自動車の電装に欠かせない様々な部品を製造する会社です。自動車産業の発展とともに主要取引先である電装部品メーカーも順調に事業が拡大。その成長を、卓越したQCD管理を通じた製品供給により支えてこられました。
徹底した品質維持と生産効率向上の努力によりコネクタの月産3,500万~4,000万個という量産体制を維持しながら、自動車の電子化とともに広がるメーカーニーズに高度な技術力で対応し、自らも成長し続けておられます。
ムラテックとの出会いは2013年。従来使用されていた成形機メーカー製の実績収集システムが継続困難となり、代替する仕組みとしてMICS7を導入されました。以来10年、今では様々な機能を業務で活用されています。
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導入製品
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MICS7
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導入効果
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まずは旧システムで行っていた稼働実績の管理を継続できる環境を整えることから使用開始。その後、事業拡大にともなう生産設備の増強とともに、今では3拠点・100台近くの成形機および組立機から生産実績をリアルタイム収集して大量生産体制の維持に役立てています。
またMICS7を使い慣れるにつれて利用機能も拡張。500種類を超える金型のショット数管理とメンテナンス記録、成形計画の調整、成形機のリアルタイム稼働監視など、自社に合った使い方を模索しながら、生産性向上と品質維持に役立てています。
導入前の課題
従来使用していた成形機メーカーのシステムがサポート終了となり、それに代わる仕組みが必要に。リアルタイムで生産実績を収集・管理できるシステムを探していました。
以前は使用している成形機のメーカーが提供する、稼働実績の収集に特化したシステムを使っていましたが、そのサポートが終了となり継続使用できなくなることが分かり、代わりとなる仕組みを検討していました。その時その成形機メーカーから紹介してもらったのがムラテックです。
システムベンダーとしての馴染みはありませんでしたが、何度か製品説明やデモを見せてもらう中で、喫緊の課題だった稼働監視やリアルタイムでの生産実績データ収集が成形機のメーカーを問わず行えること、また成形計画の立案も問題なくできそうだと分かり、成形業に強いシステムということで導入後も幅広く活用できそうという期待から導入に至りました。
解決策と効果
課題だった生産実績の収集はもちろん、プラスチック成形向けという特性がフィットし、今では幅広い機能を創意工夫しながら活用しています。
まず本社工場に導入。成形機に現場端末LITを装着して生産実績の収集から使い始めました。また本社工場だけでも70台以上と多数ある成形機の稼働状態と生産進捗を把握するためにリアルタイムモニターも使用することで、異常時の迅速な対応が可能となり生産効率向上の助けとなっています。その後、他の2工場にも展開したのですが、うち1工場では組立機にLITを接続することで稼働監視を実現、現在は国内3工場で活用しています。
金型管理機能も早期から運用を開始。月に500点近くの金型を扱うためショット数管理が大変なのですが、自動収集することで金型のメンテナンス漏れを無くし、かつ履歴を記録できるようになったことで勘に頼らない品質管理ができるようになりました。また成形計画は従来Excelだけで運用していましたが、今ではMICSで成形機ごとの負荷を見ながら日々の生産調整を行うようになり、より精度の高い計画が立てられるようになりました。
今後の展開
モビリティ技術の進化が急速に進む自動車産業の一員として、パートナーメーカーの期待に応えて新たな挑戦を続けていきます。
滑川で1967年に創業以来、顧客である車載電装メーカーと協業し、1990年代に中国へ合弁にて進出。さらにグローバル展開を見据えて2008年には社名を「滑川プラスチック工業」から「ファインプラス」へ変更しました。”良い”や”明るい”といった意味を持つ「ファイン」と、”プラスチック”に加え”プラス思考”といった前向きな響きを持つ「プラス」という言葉を組み合わせたもので、社内従業員と定めた思い入れのある社名です。2010年代には新たにタイ工場も設立し、企業理念に掲げるグローバルサプライヤーとして持続的な成長を目指しています。
自動車産業では今、電動化や自動運転などモビリティとして変革が急速に進んでいます。その中で、HEV/EV車用のジャンクションボックスやECU向けのケースなど新たな製品を多数手がけるようになり、今では主力のコネクタ生産に匹敵するまでのセグメントに伸長しました。今後も顧客からパートナーと思っていただけるよう、期待と信頼に応えて新たな挑戦を続けていきます。
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