財団紹介

ABOUT

 

ABOUT MURATA OVERSEAS SCHOLARSHIP FOUNDATION

財団について

創設の想いと財団のこれから

日本の未来のための種を発掘し 世界で育てていくことに、私たち財団の存在意義があります。

父・村田禎介は、15歳のときに福井県の寒村から京都の釘屋に丁稚奉公に来て以来、50年間事業一筋に打ち込んできました。その父がいつも私たちに口癖のように申しましたのは、もしも自分がもう少し上の教育を受けていたらもっと大きな仕事ができたに違いない、ということでした。故郷の近くにはアメリカへの移民が盛んだった村が多く、外国で見聞を広めたいという気持ちもあったようです。そこには、学校に行きたくてもいけなかった父の無念と外国への憧憬が表れています。 父の生きざまを記念する何かを残したいと思った私は、父の遺志を尊重して、これからの日本を背負う向学心あふれる若者に世界で学ぶ機会を提供しようと考え、当財団を1970年に設立しました。奨学金支給の要件をノー・オブリゲーションとしたのも、おおらかであった父の気持ちを汲んでのことです。民間企業が設けた奨学金制度としては国内における先駆けであり、しかも見返りを求めなかったことで毎年たくさんの優秀な方から応募がありました。私自身も1期生から38期生までの最終面接の選考に加わりましたが、甲乙つけがたい応募者の中から数人を選ぶ喜びよりも、他の人を落とさなければいけない辛さが勝ったほどです。

この50年の間に財産の運用金利が低下したこと、さらに授業料が格段に上がったことなどを背景に基金が不足するところを本業の利益から補填するとともに、私自身が保有していた会社の株を拠出することで基金の増強に努めてまいりました。その結果、これまで140人の奨学生を世界の大学、研究機関へ送り出すことができました。留学を終えられた方々が、その後多岐にわたる分野でご活躍されている様子をうかがい知ることは、このうえない喜びです。そして半世紀続けられたことは社業の継続とともに、私にとっての最大の誇りでもあります。 50年を経て、若者が世界で学ぶ機会が飛躍的に増えた今、当財団の役割があらためて問われています。戦後の日本は経済成長を優先し、基礎科学よりも応用技術に資金をつぎ込んできました。国力の基盤をつくる基礎科学への投資がおろそかになっている今、忘れられがちな部分に目を向け、未来のための種を発掘し育てていくことに、私たち財団の存在意義があると感じています。 50周年という節目を機に、この半世紀私たちが実直に取り組み、培ってきた実績と信頼をより多くの方に知っていただき、100年に向け当奨学金制度がさらに有意義に活用されることを願ってやみません。

財団創設者・評議員会長 (村田機械株式会社 取締役会長) 村田 純一

SYSTEM

村田海外留学奨学金制度には、海外留学を志す日本人学生・研究者を対象に奨学金を支給する「海外留学奨学金」と、日本の大学に留学する外国人留学生を対象に奨学金を支給する 「外国人留学生奨学金」の2つがあります。日本人学生・研究者を対象とした「海外留学奨学金」は、基礎学問専攻者を中心に毎年100名を超える応募者の中から、2名から4名を選考し、本人の希望する海外の大学に1年間または2年間留学できる制度です。留学期間中の必要経費を支給します。

NON-OBLIGATION

帰国後の進路についての拘束や制限はなく、非常に有利な奨学金制度として皆さまから高い評価を賜り、設立以来 通算4,900名を超えるご応募をいただいています。

ACTIVITIES

当奨学会から派遣された奨学生は、米国マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、イェール大学、スタンフォード大学、シカゴ大学、英国ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などの大学から研究機関にいたるまで、総勢で140名を超えています。 また留学後は宇宙航空研究開発機構(JAXA)や産業技術総合研究所、東京大学、京都大学、大阪大学や九州大学、英国ケンブリッジ大学など、国内外の学界、産業界で幅広く活躍されています。

PUBLIC UTILITY FOUNDATION

村田海外留学奨学会は、公益財団法人として認定されており、当奨学会に対する寄附金は寄附金控除の対象となります。皆さまからいただく寄附金は、当財団の基本財産や奨学金支給事業を行うための貴重な財源になっております。当財団の趣旨にご理解をいただき、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

役員名簿

評議員会長

村田 純一 村田機械株式会社 取締役会長 ※非常勤

評議員

片岡 宏二 株式会社片岡製作所 代表取締役会長 ※非常勤
佐和 隆光 京都大学 名誉教授 ※非常勤
土井 伸宏 株式会社京都銀行 代表取締役会長 ※非常勤
中西 輝政 京都大学 名誉教授 ※非常勤
堀場 厚 株式会社堀場製作所 代表取締役会長 兼 グループCEO ※非常勤
村田 完次 村田興産株式会社 相談役 ※非常勤

理事長

村田 大介 村田機械株式会社 代表取締役社長 ※非常勤

理事

大須賀 公一 大阪大学大学院工学研究科 教授 ※非常勤
木南 敦 京都大学高大接続・入試センター特任教授、京都大学 名誉教授 ※非常勤
鈴木 順也 NISSHA株式会社 代表取締役社長 兼 最高経営責任者 ※非常勤
畑 正高 株式会社 松栄堂 代表取締役社長 ※非常勤
村田 洋介 村田機械株式会社 取締役副社長 ※非常勤
山本 雅和 元 村田機械株式会社 専務取締役 ※非常勤

監事

桑木 肇 公認会計士 桑木公認会計士事務所 ※非常勤
村田 敏行 弁護士 弁護士法人前堀・村田総合 ※非常勤

アクセスマップ

近鉄電車をご利用の方

近鉄京都駅から普通電車に乗車し、「上鳥羽口駅」下車(約6分)、徒歩約3分。 村田機械株式会社内。

地下鉄をご利用の方

地下鉄烏丸線「くいな橋駅」下車、徒歩約10分。 村田機械株式会社内。

タクシーをご利用の方

京都駅八条口より乗車、約10分。(油小路久世橋角) 村田機械株式会社内。

お問い合わせ先

公益財団法人 村田海外留学奨学会 〒612-8418 京都市伏見区竹田向代町136 村田機械株式会社 内 Tel. 075(681)2345 Fax. 075(672)6502