第40期
室岡健志さん
米国 カリフォルニア大学バークレー校
(東京大学大学院 経済学研究科 経済理論専攻 修士課程2年)
2009年7月~2011年7月
(東京大学大学院 経済学研究科 経済理論専攻 修士課程2年)
2009年7月~2011年7月
僕は2009年7月に、村田海外留学奨学会の援助を受け、カリフォルニア大学バークレー校の経済学部博士課程に留学しました。日本在住時から行動経済学という分野を専攻したいと考えていましたが、この分野は経済学の中でも日本が欧米に大きく遅れを取っている分野であるため、最先端の環境で学ぶことができればと留学を志しました。
その意味でバークレーは自分にとって理想的な環境でした。講義や研究の質もそうですが、教授陣と学生間の交流がバークレーでは活発かつフランクで、日々知的刺激に溢れています。交流の中で最先端の研究を行うことの険しさを知り、また英会話や生活上の問題もありましたが、留学して本当に良かったと思っています。
海外で研究を進めるにあたり、村田海外留学奨学会からの援助はとても有難いものでした。特にバークレー経済学部では、授業料を免除し、生活費を貰うためには博士二年次からteaching assistantとして毎週補助講義を行ったり、宿題を採点したりする義務が発生します。一方で、経済学部では博士二年次は自分の専門分野となる講義を履修し、自分の研究を開始する非常に大切な時期です。
僕は村田海外留学奨学会の奨学金のおかげで、二年次のteaching assistantを免除してもらいました。自身の研究に集中することができたため、二年次に講義を修めつつ複数の研究を進めることができました。この場を借りて、あらためて村田海外留学奨学会に御礼申し上げます。今後とも多くの方々が村田海外留学奨学会の支援により飛躍のきっかけを掴まれることを願っております。