第36期

黒木学さん

米国カリフォルニア大学 ロサンゼルス校
(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 助教授)
2005年10月~2006年4月

私は村田海外留学奨学会第36期生として、2005年10月から2006年4月までの7ヵ月間、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) のコンピュータサイエンス学科で在外研究をさせていただきました。

私がお世話になった認知システム研究室は、ベイジアンネットワークの学術研究が華やかであった1980年代~1990年代にはその最先端研究を牽引し、統計的因果推論が注目されはじめた1990年代以降は統計的因果推論研究のパイオニアとしての役割を担っています。認知システム研究室では、できるだけ早く大学院生に研究者としての自覚を持たせ、かつ自立させることを指導方針としており、大学院生もその意思に応えるかのように、研究者として自立し、精力的に研究を行っていました。

日本の大学とはまったく異なる研究室の雰囲気に圧倒されながらも、自己の研究意識を高め、思う存分研究に集中することができたのは、村田海外留学奨学会の支援のおかげです。在外研究で知り合った方々とは現在でも交流がありますが、これも村田海外留学奨学会に在外研究の機会を与えていただいたからにほかなりません。

日本とは異なる文化に刺激を受けながら、金銭面で苦慮することなく、勉強や研究に集中したいのであれば、制約条件のない村田海外留学奨学会はまさしく“うってつけ”の奨学財団だと思います。みなさまには、この素晴らしい奨学会の支援のもとで、充実した留学・在外研究生活を送っていただき、世界に羽ばたくことを願っています。