第37期
山本裕一さん
ハーバード大学経済学部 博士課程
(東京大学大学院 経済学研究科 経済理論専攻 修士課程2年)
2006年8月~2008年7月
(東京大学大学院 経済学研究科 経済理論専攻 修士課程2年)
2006年8月~2008年7月
僕は2006年8月より、村田海外留学奨学会からの援助を受けて、ハーバード大学経済学部に留学しました。
それまで東京で平凡な学生生活を送っていた僕にとって、ボストンでの生活は驚きと刺激に満ち溢れていました。美しい赤レンガの町並み、素晴らしい教授陣による充実した授業、世界各国から多様なバックグラウンドを持ってやってくるクラスメイト、初めての寮生活。ボストンに到着してしばらくの間は、日々新しい発見の連続で、毎晩ベッドにつくときには充実感を感じることができました。
もちろん、留学生活は楽しいことばかりではありません。冬の寒さと、そしてニガテな英語で会話をする日々は、正直言って大変でした。特に留学して数カ月たつと、英会話の不自由さから来るストレスばかりを強く感じるようになってしまい、「早く日本に帰りたいなぁ」と弱気になったりもしました。
しかし、留学して4年を経た現在は、冬の寒さにも慣れましたし、(まだまだ下手ながら)英会話の不自由さも解消されてきました。今は自信を持って、「留学してよかった」と言うことができます。
そんな留学生活を送るにあたって、村田海外留学奨学会からの援助は非常にありがたいものでした。ボストンは家賃をはじめとして生活費が高額で、ほとんどの学生はTeaching Assistant(TA)などの仕事を大量にこなしてお金を稼がなければなりません。しかし僕の場合は、奨学会からの援助のおかげでわずかなTA業務をこなすだけで済み、結果、自分の本分である研究活動に思う存分打ち込むことができました。村田海外留学奨学会のご厚意に改めてお礼を申しあげるとともに、今後のご発展を心よりお祈りいたします。