第42期

大内隆成さん

米国 マサチューセッツ工科大学
(早稲田大学大学院 先進理工学研究科 ナノ理工学専攻 博士後期課程3年)
2012年5月~2013年5月

私は将来的に学究界で人材育成により日本社会に貢献する力を磨くべく留学を志しました。留学先のMITは私が専門とする材料科学分野で世界トップの研究教育機関であり、受け入れ先のDonald R. Sadoway教授は特に学生指導に定評がある先生です。

Sadoway研究室では、電力貯蔵向けの大型二次電池“Liquid Metal Battery”の研究に携わりました。本プロジェクトは電極材料の開発から、デバイス作製、スケールアップまでを総合的に開発することを目標としており、アメリカ、カナダ、中国、インド、韓国、ドイツ、フランス、そして私と、世界中から若手ポスドクが集まり切磋琢磨しながら研究を進めました。毎朝9時からの議論の場では、白熱する場面も多くありましたが、その度に人間関係を深めることができました。

留学中は、特にカナダ人、韓国人のメンバーと公私にわたり友好を深めました。家族ぐるみで美術館めぐりやハイキング、キャンプなどといった交流を通じて、貴重な友人関係を作ることができました。表面的な付き合いではなく、個性を尊重しあったことが大きかったと思っています。

村田海外留学奨学会より、学会費、書籍、備品などのご支援を頂いたお陰で、私は他のメンバーより多くの学会発表や研究成果を出すことができました。奨学金の請求に対しても迅速にご対応頂きましたことが留学生活の心強い支えとなりました。村田海外留学奨学会のご支援に改めて深謝するとともに、この貴重な経験を将来に活かすべく益々精進していきたいと思います。