2017年04月19日 金型の開き量を測定する埋め込み型センサ「MEL1002」を発売 村田機械株式会社(本社:京都市伏見区竹田向代町136 社長:村田大介)制御機器事業部は、射出成形金型に埋め込み、金型の開き量を測定する位置センサ「MEL1002」を開発、4月20日より販売開始します。
近年、自動車業界においては燃費向上のための車体軽量化を目的とした金属部品の樹脂化が進み、より高精度なプラスチック成形加工が求められています。こうした自動車業界をはじめとする高品質が求められるプラスチック成形加工では、成形時の金型の挙動を把握するため、その開き量を正確に測定し、試作成形時の射出条件設定や、量産時の稼働監視に活用したいというニーズが高まっています。
当社が2013年5月に発売した、金型側面に取り付けて成形加工時のコア(雄型)とキャビティ(雌型)の開き量を正確に測定できるセンサモジュール「BIC0308」は、射出成形機メーカーの制御用途や、成形加工業の金型開き量の測定用途で導入されてきました。新製品の位置センサ「MEL1002」は、射出成形金型にセンサを直接埋め込めるため、より正確な金型の開き量やたわみを測定することが可能となります。
「MEL1002」は150℃の耐熱性を有し、射出成形機の金型に埋め込みが可能となりました。測定値はアナログ変換器「MPD200」で表示されます。さらに当社の金型挙動モニタリングシステム「Muratec Molding Monitor」と組み合わせ、金型内の圧力・温度などの各種センサデータと合わせて分析することにより、さらに詳細な金型挙動を把握することも可能となります。
また「MEL1002」は耐衝撃性にも優れており、当社では今後、金属プレス分野への展開も視野に入れています。製造業のIoTに欠かせない、産業機器のデータ収集・分析のためのキーデバイスとなるセンサとしてさらに開発を進めてまいります。
【仕様】
MEL1002 |