タップ用 M3,M4,M5,M6の上向バーリングで、切削用と転造用ってなにか
バーリングの内径寸法が異なり、タップ加工時切削タップか転造タップかにより、切りくずが出る出ないの違いがあります
切削タップ
- 切削タップのねじ立ては、下穴を切削タップの山で削り取りねじの谷と山になり、切りくずが出ます。
- タップ加工は最後に行なうのが一般的ですが、プレス本機のタップ装置で加工後次工程がある場合、切りくずが悪さをする事があります。レーザー付プレス本機では、切りくずによりエラー停止する場合があります。こういった場合は転造用を選択することが望まれます。
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転造タップ
- 転造タップのねじ立ては、塑性加工です。下穴に転造タップを押し込み、転造タップの山で下穴にねじの谷を形成し、ねじの谷を形成時に押しのけられた素材肉が盛り上がりねじの山が形成されます。
- ねじの山が盛りあがり形成されると、ねじの内径は下穴より小さくなります。この為、転造タップの下穴となるバーリングの内径は、切削タップ用より大きくする必要があります。
- 切りくずが出ないで金属組織が切断されず表面は加工硬化する為、強度が増します。
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タップ加工
- 潤滑が少ないとタップ寿命に影響します。ステンレス加工に向くタップなどもありタップの選定にも留意して下さい。
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