エスカレーターのステップは、現在はタレットパンチプレスで加工されています。SUS材全面に打ちますとワーク全体が反る為、反り対策を施した型を使用しています。 養生シートの種類により反り具合が変わり、下の写真は、養生シートが無い場合のもので反りは最小になります。ワーク素材の選定も重要で、メーカーと規格を指定された素材を入手してもロットにより反り具合に差が生じる事があります。 更に、デザイン上の形状・寸法により反り具合が変わる為、注意が必要です。 成形例1,2の反り対策にはわずかに差があります。 |
成形例1 | 成形例2 |
書棚を数個並べて接続する場合、メクラ穴をたたき抜きその穴を利用してボルトで接続する事があります。そのメクラ穴は上記の様にハーフパンチ後戻シの 2工程で加工されています。平面状に戻されたメクラ穴は利用しない場合に引っ掛かりがない為、家具としての利用に向いています。ハーフパンチは一般的な型でできますが戻した後の滑らかさとはずしやすさから、パンチダイのクリアランスとパンチ刃先を特殊形状にする場合があります。ときには継目を付ける事もあります。