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2021年02月15日
小売店舗向けの棚チェックを行う日本ユニシスのAIロボットに村田機械の自律移動走行制御システム「It's Navi®(イッツナビ)」搭載
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区 代表取締役社長:平岡 昭良) より2020年12月に提供が開始されたAIロボットサービス「RASFOR」で使用の自律走行ロボットに、村田機械株式会社(本社:京都市 社長:村田大介)の自律移動走行制御システム「It's Navi®(イッツナビ)」が搭載されています。
「RASFOR」は夜間閉店後の無人のスーパー店内で、自律走行ロボットに搭載されたカメラで商品棚を自動撮影し、その画像をAIで解析することで、従来は人が行っていたPOP期限チェック、売価チェック、品切れチェックなどの売り場のチェック業務を代替する国内初のAIロボットサービスです。
「It's Navi®」は、走行機能を持ったロボットなどの装置に、自律移動機能を付加することができる、当社が開発した自律移動走行制御システムで、主な特長は以下のとおりです。
1. 自動マッピング機能 : 走行させたい場所で一度の周回で環境地図を自動的に作成
2. 自動経路生成機能 : 環境地図を元に最短経路を探索し、最適な走行経路を生成
3. 障害物回避機能 : 走行経路上の障害物を認識し、安全に停止・回避動作を実行
4. 再ルート探索機能 : 障害物で走行経路を通れなかった場合、改めて別の走行経路を生成
当社は「RASFOR」のロボットに、その走行性能をスーパー店舗の環境に適応させるため、「It's Navi®」の機能を強化し搭載しました。
- 棚と棚に挟まれた狭い通路でも商品棚と一定距離を保って走行できる性能を外界センシング* 制御の改良と、細かな姿勢制御を追加することによって実現しました。この結果、商品棚の画像撮影が安定し、より正確なAI解析が可能となりました。
*レーザーレンジファインダ(LRF)、および赤外光を使って距離を計測するTOFカメラによるセンシング - 「It's Navi®」は走行経路を一度周回させることで自動的に走行地図を作成しますが、初めてロボットを操作する人でも短時間で店内の地図を作成できるよう、これまでに蓄積した地図作成ノウハウをマニュアル化し、合わせて地図の変更/追加を簡単に行える作成ツールを開発しました。この結果、棚レイアウトに変更が生じた場合でも、誰でも簡単に対応ができるようになりました。
当社は2013年よりIt's Navi® を制御システムとして販売しています。今回は制御システムの提供だけでなく、ロボットの移動モジュール部分の開発・設計・製造も合わせて請け負いました。今後も、これまでのFAメーカーとしての経験を活かし、移動モジュールや自律走行ロボットの開発から製造にいたるまで、お客さまのご要望に合わせた形で提供してまいります。
【製品イメージ】
自律走行:障害物を避け、棚との距離を一定に保って移動
【仕様】
ロボット本体サイズ:(W)440×(D)640×(H)1,860mm
重量:101kg
充電:自律充電(5時間充電、3時間駆動)
※仕様は予告なく変更する場合があります。