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2025年03月14日
CFRP/GFRP部材の試作をサポートするムラテックコンポジットセンターを開設
村田機械グループのムラテックメカトロニクス株式会社(社長:村田大介)は、本社・滋賀事業所(滋賀県竜王町)に、炭素繊維やガラス繊維を用いたFRP(繊維強化プラスチック)部材の試作をサポートする、ムラテックコンポジットセンターを開設、本格的に運用を開始しました。
FRPを用いた部材は金属に比べて軽量でありながら高い強度を持ち、その優れた特性から自動車産業、航空宇宙産業、産業機械、建築部材、スポーツ用品など、幅広い産業分野で使用されています。一方で部材のFRP化にはその特性を理解した設計、試作、検証が不可欠で、まだまだ開発のハードルは高いものがあります。
CFRP/GFRP複合材料部材の成形には様々な成形方法がありますが、ムラテックコンポジットセンターでは、部材のFRP化を検討されるお客さまに、村田機械製のマルチフィラメントワインダーやブレイダーによる試作をサポートします。熟知した製造装置と製作ノウハウを活かして試作をサポートするとともに、従来品とFRP試作品との強度比較評価、FRP試作品としての構成材料評価、試作トライアル評価などお客さまの要望にお応えします。
また、試作を経てFRP部材の量産を検討される場合は、村田機械の専門チームがFRP成形技術の構築、製造装置の設計から納入、稼働、保守までをサポート。村田機械とムラテックメカトロニクスのグループ2社で、お客さまのCFRP/GFRP複合材料生産設備の導入を支援してまいります。
ムラテックコンポジットセンター
所在地 滋賀県蒲生郡竜王町弓削37
設備 マルチフィラメントワインダー 2台
ブレイダー 1台
硬化炉 2台
お問い合わせ先 https://www.muratec.jp/mmc/cfrp/
<<参考>>
ブレイダー
組物技術を用いたFRP製造装置。組紐(くみひも)にみられるように、古くからその繊維加工技術は伝わります。自由度の高い繊維配列構成と、多様な立体形状の部材制作が可能となります。
マルチフィラメントワインダー
ブレイディング技術と、フィラメントワインディング技術を融合したマルチフィラメントワインダー。その最大の特長は、従来のフィラメントワインダーが数本の繊維を用いる単給糸方式だったのに対し、ブレイディング技術を応用し多給糸方式としたことで、単給糸の数十倍の繊維本数を一斉に供給し生産性を大幅に向上させました。